AIDEプロジェクトの研究論文が国際ジャーナルに掲載されました

“The ethics of advancing artificial intelligence in healthcare: analyzing ethical considerations for Japan’s Innovative AI Hospital System” (医療における人工知能の進歩の倫理: 日本のAI(人工知能)ホスピタルによる高度診断・治療システム 研究計画の倫理的考慮事項の分析)と題された AIDE プロジェクトの研究論文が、国際ジャーナルのFrontiers in Public Health に掲載されました。

本研究は、AIDEプロジェクトの研究者でもあるカテライ・アメリア特任助教(大阪大学社会技術共創研究センター)によって企画・報告されたものです。

AIDEプロジェクトは、「AI(人工知能)ホスピタルによる高度診断・治療システム 」の実現を目指す戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)と連携しています(「AIDEプロジェクトについて」ページをご参照ください)。

大阪大学医学部附属病院は AI ホスピタルであり、当病院に所属する AIDE 研究者の貴重な協力を通じて、AIDE プロジェクトの重要な協力拠点となっています。

2021 年、世界保健機関 (WHO) は、医療における AI の応用に関する包括的な倫理原則を含む、健康のための人工知能の倫理とガバナンスに関するガイダンスを発表しました。今回公開された論文では、カテライ特任助教はSIPの研究計画と WHO のガイダンスを比較し、潜在的な倫理問題への配慮がSIPの計画でどの程度示されているかを調査しました。分析の結果、医療向け AI の開発と導入にあたって、倫理的観点のさらなる検討が不可欠であることが明らかになりました。

本論文はこちらで公開されています: https://www.frontiersin.org/articles/10.3389/fpubh.2023.1142062/full