患者・市民が抱くヘルスケアにおけるAIへの 期待と懸念
今春から、AIDEプロジェクトでは、患者・市民参画パネル(PPIP)ワークショップを実施し、ヘルスケアにおけるAI活用に対するPPIPメンバーの期待や懸念の理解に努めています。今回のワークショップでは、期待と懸念に関するディスカッションとグルーピングを行いました。
ワークショップを通じて、PPIPメンバーは、AIによって医療がより良い方向へ変革し、質の高い医療へのアクセスが改善されることに大きな期待を抱いているということがわかりました。
AIによる診療待ち時間の改善や遠隔診療など、より便利サービス提供への改善や医療費負担の軽減への期待が感じられました。
一方、懸念することとしては、コミュニケーションや理解に関する問題がありました。AI主導となった場合、患者はどのように意思決定のプロセスを理解すればよいのか、AI技術は患者の感情を読み取ることはできるか、あるいはAI技術導入による地域格差ができるのではないかといった懸念が挙げられました。
こうしたPPIPからの貴重な意見・考えは、今後のAIDEプロジェクトで大いに活かされることとなります。