フォーカスグループ研究、始動
AIDEプロジェクトでは現在、ワークパッケージ5(WP5)に向け準備をしています。WP5では、患者・市民参画(PPIP)メンバー、医療従事者、そしてAI開発者とともにフォーカスグループ研究を行います。
フォーカスグループとは、質的調査の一種で、患者または医療者など、共通な特徴を持つ参加者を少数に分けて、あるテーマについて議論・インタビューを行う研究です。
AI技術の医療現場への導入実施に伴い、考えられる利益や脅威、そしてそれぞれの属性に影響を及ぼす要因に焦点を当て、様々なステークホルダーの考え方を特定していきます。
さらに、AIアルゴリズムによる医療関連データの再利用や、それらの開発、意思決定あるいは正確性といった情報提供に対する考え方を探究していきます。
現在、フォーカスグループ研究に必要となる質問項目を、スコーピングレビューとツイッター分析の結果をもとに、日英両国のアドバイザリーボードとPPIPの協力を得ながら作成しています。
患者・一般市民そしてアドバイザリーボードの専門家と共同制作を行ことで、我々研究者の視点がより広がることが期待されます。